
新潟の新発田藩藩主・溝口内匠は進退窮まっていた。
日本は二つに分裂し、戊辰戦争が勃発。「新しい時代を切り開く!」という強い使命感を掲げ進軍を続ける新政府派「官軍」によって、旧幕府軍は徐々に東国へと追い詰められていた。
密かに官軍への寝返りを画策する新発田藩の目の前には、遂に官軍の到着が迫っていた…
そんな折に、旧幕府派の奥羽越列藩同盟軍が出兵を求め新発田城へ軍を率いて押しかける!城から退かない同盟軍と迫りくる官軍が鉢合わせてしまっては、新発田は戦火を免れない!
まさに絶体絶命!
一刻の猶予も無い溝口内匠は一計を案じ、官軍の進撃を食い止める起死回生の一手として「砦の護衛作戦」を命じる。集められたのは、殺人、賭博、火附け、密航、姦通…などで収監された、死罪になるべき人道を外れた十一人の罪人たち。圧倒的不利な命懸けの過酷ミッションとは、「官軍が塔へ侵攻するのを防ぐこと」ただそれだけ。
死を覚悟していた彼らに見えた、「生きる」という一筋の希望。勝てば「無罪放免」という契りを信じ、罪人たちは己のために突き進む。果たして、彼らは未来を掴み取ることができるのか!?
新発田藩、同盟軍、官軍…三者の思惑が交錯するなか、「己の誇り」「故郷に残した愛する人を護るため」——それぞれの執念が轟く、十一人の壮絶な戦いがいま始まる!
キャスト
スタッフ
監督:
白石 和彌
脚本:
池上 純哉
(C)2024「十一人の賊軍」製作委員会