
閲兵式は中止された。京畿営の兵たちは禁衛軍の子孫だけで組織されている精鋭という触れ込みだったが、実際は老兵ばかりで、装備もお粗末なもの。「どういうことだ?」と声を荒らげる段雲嶂(だん・うんしょう)に、劉歇(りゅう・けつ)が答えた。彼は、閲兵式の場で、あえて軍の置かれている実情を暴いたというのだ。増税して軍費を拡充すべきと主張する劉歇と、民に負担を強いるのを避けたい雲嶂は、再び対立し…。
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