
安永 4 年( 西暦1775年)
浅草寺に友達と参詣に出かけたあきは、算額を掲げる一団に出遭う。
掲額しようとしていたのは、旗本の子弟水野三之助であった。
三之助は日頃から、関流宗統の藤田貞資の直弟子であることを鼻にかけていた。
あきはついその算額の誤りを指摘してしまい、三之助の怒りを買う。
一度は折れて事を収めようとするあきだったが、三之助の執拗な追及に、父千葉桃三譲りの算法の腕で逆に三之助を論破してしまう。
そのことが評判となり、算法家としても知られる久留米藩主有馬頼徸から、あきを姫君の算法の指南役にしたいという話が、父の友人の谷素外を通して舞い込んできた。
屋敷勤めに興味はないものの、逼迫する家計を助けるため、貧しい子供たちに算法を教える塾を開く資金を得るため、あきはしぶしぶ承諾する。異例の出世と周囲は舞い上がるが、有馬家には三之助の師匠の藤田貞資も家臣として仕えていた。藤田は関流の面子を守るため、流派から算法に長けたもう一人の少女、中根宇多を呼んで、あきに勝負を挑んできた。
二人の算法少女の火花が散る。
キャスト
スタッフ
監督:
外村史郎
脚本:
三村渉
脚本:
高野楓子
(C)赤の女王