
長いこと大都会を彷徨っている直人は、いつも、苦しい少年時代に自分に温かく接してくれた友人のタクミのことを思い出していた。しかし、そのタクミもいつしか跡形もなく直人の生活から消え去ってしまった。それは直人が抱えている心の蟠りとなった。直人はタクミを探すために故郷に戻った。記憶の舞台となった場所で、記憶と現実は交錯し、すべてが美しい昔に戻っていくようであった。
なら国際映画祭2022 NARA-wave 観客賞&俳優賞(木村文哉)受賞作品
第33回(2022)東京学生映画 実写長編部門 審査員特別賞(瀬々&希妃賞)受賞作品