
習俗と科学的な言説が交差しながら意味づけられてきた「月経」を、科学的な知識や理解を重視しつつも、それだけでは扱いきれない月経の不条理さとともに踊るための「儀式」として執り行う。そこで導き出されるのは、股を開き、地面を踏みしめる「四股ダンス」!? 自ら「NEO 子宮系ムーブメント」と称するパフォーマンスは、四股という型を手がかりに社会の境界を軽妙に越境していく。
2年をかけて集められた膨大なリサーチを⾝体に取り込んだ松本と西本のふたりが繰り出すダンスとテキストが、その絶妙な駆け引きによりぶつかり合い呼応する本作。レクチャー・パフォーマンスの新たな “土俵” が開かれるかも。
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