デンジャラス・ドライバー　暴・走・開・始

『トランス・ポーター』シリーズ『ドライヴ』『ベイビー・ドライバー』等に代表される、＜理由(わけ)あり＞ドライバーを主役したアクション・ムービー。そんな同ジャンルに、真夜中を走る凶悪ドライバーが登場。あおり運転、対向車線の逆走、そして交通法規無視による危険行為。現在日々取り上げられる”車”の暴走ニュース。その全ては、車が勝手に暴走するのではない。それを運転するドライバーの凶暴性が暴走を招くのだ。ここで登場するドライバーは、日頃は交通法規を守るウーバー・タクシー・ドライバー。しかし彼は仕事として使用するタクシーを、予想もしない凶器として用いて、壮絶なドラマを仕掛ける。本作のクオリティの高さは、映画ファンなら誰もが知る、世界最大の映画情報サイト＜INTERNET MOVIE DATEBASE(通称:IMDB)＞の辛口評価点で、驚くべき高得点(10点満点中7.2点)の獲得で実証され、しかもスペイン・マドリード国際映画祭2018で最優秀監督賞受賞の他、最優秀作品賞、最優秀特殊効果賞、最優秀メイクアップ賞の3部門の大賞にノミネートされ、アメリカ・ダンスウィズ映画祭では正式招待作品として上映された。本作の監督・脚本そして主演を務めたのは俊才:アーロン・ジェイ・ローマ。彼は本作のテーマを、真夜中の交通事故現場を目撃して思いつく。それはタクシーが暴走し、乗客を怪我させてしまうというありふれた事件。運転手と乗客。まったく偶然の出会いが生んだ悲劇。しかしこれが偶然ではなく、運転手が乗客に対してしたものだとしたら・・・。そんなアイデアが頭に浮かび、脚本に起こした。そしてありそうでなかった展開を思い付き、本作の制作をスタートさせた。