
家族も柳(りゅう)域も失ってしまった。柳慕白(りゅう・ぼはく)にとって、それは生きる意味をなくしたも同然だった。絶望と自責の念にとらわれ、命を絶とうとする慕白。すんでのところでそれを止めた牧鋒(ぼく・ほう)は、霊陣に入りながらも死なずに済んだのは、父のケイ天(けいてん)が、我が身が灰と化すのを覚悟のうえで救ってくれたからだと慕白に告げるのだった。一方、無顔(むがん)道士から黒瞑血呪をくらい失明した牧塵(ぼく・じん)は…。
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