
夜番の老人たちが、丑の刻詣りの女に襲われて怪我をする事件が続発した。その事件の調査を命じられた主水(藤田まこと)は、神社に張り込み、杉の幹に打ちつけられたワラ人形を発見するが、突如、丑の刻詣りの女に襲われ、取り逃がす。
そのとき女は奇妙なお守りを落としていく。そのお守りを見た加代(鮎川いずみ)はふと思い当るふしがあった。
加代の態度に何かを感じた主水は加代を尾け、丑の刻詣りの女が材木問屋美濃屋の内儀お種(浅香光代)であることをつきとめる。
お種は、美濃屋に行儀取締りとして入っているおまき(北川めぐみ)を追い出すために丑の刻詣りをしていた。女の直感から、おまきが亭主の庄兵衛(西山辰夫)をたらし込んで美濃屋の身代を取ろうとしているのを勘づいたからだった。
お種の直感通り、おまきと兄(実は夫)の林弥一郎(綾川香)は浄源寺別当道源(大島宇三郎)とグルになって美濃屋の身代をねらっていた。
一味はお種の丑の刻詣りを逆に利用し、お種に夜番殺しのぬれぎぬを着せる。
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