
旅回りの一座「若衆座」が湯島天神の境内で小屋を張った。だが、このあたりを繩張りとする興行師太兵衛(遠藤太津朗)が手下を連れて乗り込んでき、立役の市之助(市川左団次)が袋叩きにあう。
座頭の梅蔵(山村弘三)が十両の金を渡したので、どうにか小屋はつぶされずにすんだ。
そんな事件の直後、江戸に来て自分の芝居にすっかり自信を失くした市之助を、ふと通りがかった加代(鮎川いずみ)がはげましたことから、二人の仲が急速に進展する。
主水(藤田まこと)はそんな加代に危惧を抱くが、加代は熱を上げるばかり。
やがて「若衆座」は人気をよび、同じ演し物を張る「両国座」の座頭・時五郎(小田部通磨)をおびやかす。
しかし、立女形の国三(坂東慶三)が舞台に穴をあけたあげく、水死体で上がる。
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