
お勢(堀越陽子)という水夫の女房が、泳ぎ上手の亭主とその仲間の二人がおぼれ死んだ沈没事件を調べてくれ、と主水(藤田まこと)に訴えてきた。
主水がとりあわないでいると、お勢は木更津に訴えた。廻船問屋の大江戸屋を殺してくれというのだ。
仕事人たちが調べてみると、三万石の米を積んだ船が沈み、お勢の夫の善(重久剛一)と妙(三浦真弓)の夫の辰(暁新太郎)の二人だけがおぼれ死んでいた。
ところがこの二人は、船出の前に秀(三田村邦彦)にかんざしを注文し、もし自分たちが戻らないときはかんざしを女房に届けてくれ、と奇妙なことを言い残していた。
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