
定八(志賀)は秘めた恋をしていた。事の起こりは彼が松田屋の荷物を運んでいる途中、道端で苦しむひとりの女性を助けたことに始まる。荷物を地蔵の傍らに積み、その女性、お滝(中村)を家まで送った定八は、その間に荷物を盗まれてしまう。
欲次郎から激しく叱責されながらも定八の脳裏をよぎるのはお滝のことばかり。お滝は貧しく、労咳で苦しむ母親に薬を買うこともままならない。
そんな折、薬屋で働く娘・ちさ(栗田)と見合いをした定八は、彼女が自分に好意を抱いたことを知り、ツケで労咳の薬を入手しお滝に届ける。お滝はそんな定八に我が身を捧げようとするが、定八はそれを拒み……。
キャスト
スタッフ
脚本:
倉本 聰
脚本:
金子成人(第14回のみ)
(C)石原音楽出版社
エピソード