
蠹県を恐怖に陥れた化け猿。連続殺人とつながりがあるかに見えた怪人も、実は曲三更がある目的で仕組んだ罠の駒にしか過ぎなかった。しかし、化け猿の持っていた覚書が、事件の手がかりに。その先に浮かんできたのは、笠をかぶった髭の男の存在だった。そんななか、新たな犠牲者が。薬王廟の前の通りに置かれた大鍋の中で物言わぬ屍となって発見されたのは、神医・程逸致であった。今度は論語の一節が書かれた紙片だけではなく、薬の処方箋が死体と共に残されており…。
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エピソード