第1話 反乱の狼煙

第1話 反乱の狼煙

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一五三六年、ヘンリー8世とジェーン・シーモアの結婚式が行われた。クロムウェルとその配下のリッチによる宗教改革も着々と進んでいた。この年、議会でも「小修道院解散法」が通過し、英国教会財産査定委員会の調査官達による小修道院の解体・財産没収は苛烈を極めていた。この解体で得た莫大な財産はすべて王室のものとなった。この功績により、クロムウェルは男爵に叙され、王爾尚書に任じられることになる。 修道院や教会があらゆる生活の中心であり、カトリックの信仰がいまだ根強い北部イングランドでは、国民の不満は頂点に達しており、リンカンシャーで勃発した農民達の反乱はヨークシャーにも飛び火しようとしていた。ヨークシャーの騎士コンスタブルは弁護士のアスクを説いて、その反乱のリーダーに据えようとする。 ヘンリーの元にはメアリーから和解を嘆願する手紙が来ていたが、彼は娘がローマ教会と決別することと、母キャサリンの結婚は違法であったことを認めない限り宮廷に戻す気はなかった。心やさしいジェーンは、チャプイスから頼まれたことでもあり、親子の仲を取り持とうとするが、ヘンリーは聞く耳を持たない。そして廷臣ブライアンを使者を立てて、誤りを認める同意書にサインをするようメアリーに迫る。メアリーはいったんは拒否するが、チャプイスに説得され、渋々サインをした。それを受けて、ようやく国王夫妻はメアリーの館に赴き、親子は対面を果たしたのだった。 夫を処刑されたレディ・ロッチフォード(ジェーン)は王妃に呼び出されて、アーシュラとともに侍女となる。王のお覚えめでたいブライアンは女に手を出すのが早いことでも知られていたが、さっそくこのアーシュラにも手を出していた。 そのころ大陸では、プランタジネット家の血を引くレジナルド・ポールが神父としてイタリアに留学していた。彼はヘンリー8世とは親しかったが、王のローマ教会離反以来、イングランドを離れていた。枢機卿のフォン・ヴァルトブルクは彼に近づき、イングランドでの反宗教改革をはたらきかける。 コンスタブルに反乱の隊長になるよう依頼されていたアスクは、最初は反乱という実力行使に反対だったが、ようやく隊長を引き受ける決心をつける。「恩寵の巡礼」と名付けられたこの反乱には続々と人が集まり、平民だけでなくジェントリー階級まで巻き込んで、次第に勢力を増していた。 反乱の知らせはロンドンにも届き、ヘンリーを烈火のごとく怒らせた。怒りは当然、クロムウェルにも向かった。王はブランドンを司令官に任じ、兵力と武器を約束して急ぎ鎮圧に向かわせる。ブランドンはクロムウェルを追い落とす好機と勇み立つ。このころ、ヘンリーの脚の傷が悪化していた。痛みに苦しむ王は反乱の徹底的な弾圧しか頭になかった。
キャスト
ヘンリー8世:
ジェーン・シーモア: アナベル・ウォーリス
メアリー・チューダー: サラ・ボルジャー
アン・オブ・クレーヴズ: ジョス・ストーン
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