第3話 国王の報復

第3話 国王の報復

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宮廷ではクリスマスが祝われ、国王夫妻とメアリーは祝賀に訪れた人々を謁見していた。その中には、ジェーンとメアリーの計らいでエリザベスも招かれていた。一度はエリザベスを実の子ではないと否定したヘンリーだったが、会えば喜び、我が子として受け入れたのだった。 クリスマス(12月24日~1月6日)に招かれていたアスクはヘンリーと会見する。ヘンリーは反乱軍に恩赦を与え、ヨークで議会を開くことをアスクに約束する。しかしヘンリーは約束を守る気など全くなく、アスクを招待したのも反乱軍を欺くためでしかなかった。そしてその騙しを徹底させるためか、年が明け、主顕祭(1月6日)のために教会に出かける国王夫妻を門前で待ち受けている人々の前でも、国璽を押して恩赦を保証した書面をブランドンに預け北部に届けさせるつもりだということをわざわざ宣言する。 そうした王の甘言と態度に丸め込まれ、すっかり王を信じてしまったアスクは、ポンティフラクト城に戻って、みんなに故郷に戻るように勧める。しかしコンスタブル以下の人々は王を全く信じていないので、説得には応じず、再度人を集めて蜂起し、カーライルに向かう。 宮廷生活にも変化はあった。ジェーンはヘンリーの子を身ごもった。レディ・ロッチフォードから、王がアーシュラを愛人にしていることを知らされるが、幸せなジェーンはそれを受け流す。また、アーシュラを王に取られたブライアンも新しい愛人を手に入れていた。エドワード・シーモアの妻、アンである。 「恩寵の巡礼」の反乱は、平民だけでなくナイトやジェントリー階級も加わった大がかりな反乱だった。ジェントリー達は反乱のリーダー格にもなっている。そこでヘンリーは、ブランドンに北部に行き、反乱のリーダーやジェントリー達を脅して反乱軍から離反させ、さらに王の軍に協力するという誓約書に署名させろと命じる。名誉にかけて王の約束の遂行を請け合っていたブランドンは戸惑うが、謀反人は罰されるべきだとヘンリーに一喝され、従うしかなかった。 反乱軍はカーライル攻略の前日、ブランドンの軍に襲われ、壊滅する。そして王が要求する誓いに応じないリーダー達七十四人が処刑された。コンスタブルも捕まり、ロンドンに送られ、拷問の後、残酷な処刑を受ける。 反乱は鎮圧されたが、ヘンリーの怒りはそれで収まらなかった。2度目の蜂起には加わらなかったアスク、ダーシー、エレカーの3人もヘンリーは許す気はなく、本人達には逮捕とは知らせずにロンドンに来させ、ロンドン塔に送り込む。彼らはクロムウェルの尋問を受け、ダーシーは斬首される。 しかしヘンリーには七十四人の処刑でも手ぬるかった。もう一度北部に行って報復を徹底させろと、クロムウェルを通じてブランドンに命じる。王の意を受けたクロムウェルは、陛下はあなたを本当は法王派なのでないかと疑っているとブランドンを脅し、更なる処刑を要求した。 クロムウェルの尋問の報告を受けたヘンリーはロンドン塔のアスクに会いに来る。修道院解体を正当化する自説を押しつけるためだ。アスクは再度忠誠を誓う。その忠誠心を疑ってはいないヘンリーはため息をつくのだった。
キャスト
ヘンリー8世:
ジェーン・シーモア: アナベル・ウォーリス
メアリー・チューダー: サラ・ボルジャー
アン・オブ・クレーヴズ: ジョス・ストーン
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