
「らくだ」
通称“らくだ”という乱暴者が死んだ。その兄貴分は出入りの屑屋を脅しつつ、らくだの葬式を出すと言う。果ては長屋の因業大家から酒・肴をもらう為、らくだの死骸を踊らせることにもなるのだ。驚いた大家は急いで酒肴を用意し、疲れた屑屋が帰ろうとすると兄貴分から「いっぱい飲んでけ」と酒をすすめられた。すると飲み始めた屑屋の様子が次第に変わってゆく。江戸後期、実際に“らくだ”が見世物として輸入された。折しも江戸に小屋掛けの寄席が出始め三遊亭圓生の初代が誕生した時代でもある。その頃に成立した噺であろう。
2018年4月9日 横浜にぎわい座
キャスト
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エピソード