
「浜野矩随」(はまののりゆき)
江戸時代、腰元彫りの名人・浜野矩安の子、矩随は父親に似ず彫師としての腕が無い。
骨董商若狭屋だけはそんな矩随を見放さずにいたが、ある日矩随のあまりのいい加減さを罵倒するのだ。矩随は死のうと決め、母親に言うと「私に形見の観音像を彫ってくれ」と頼むのだった。そこで矩随は死ぬ気になって観音像を彫り上げ、以降名人として名を馳せることになる。この噺は師の五代目圓楽が得意にしていた人情噺で、当代円楽は終盤に先代とは別の解釈をくわえさらに感動的な噺に仕上げてみせた。
2020年9月9日 横浜にぎわい座
キャスト
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エピソード