
昭和の初期まで存在した奉公という制度。円楽もまくらの部分で丁寧に解説しているが、わが息子を学びのため幼い年齢で商家に住み込みでの働きに出す。
“藪入り”とは年に2回もらえる休みで親元に帰れる日。ことに初めての藪入りとなれば親子共々に格別の思いがあったことだろう。円楽はそんな前夜の父親の気持ちの高揚を楽しげに描き、また帰ってきた倅との照れ臭いながらももどかしいやり取りを情感たっぷりに描く。
この微妙な感情の表現を見ることができるのは、まさに映像ならではの楽しみと言える。
2021年1月15日 横浜にぎわい座
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