第4話 暗転

第4話 暗転

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ヘンリー王の一行は、かつての反乱「恩寵の巡礼」の本拠地のひとつであるポンテフラクト城に到着した。今回の巡幸は、北部地方の王権支配を確かなものにすることと、ヨークでスコットランドと和平条約を結ぶことが目的だった。城ではかつての反乱の指導者の一人であり、捕らえられ、忠誠の誓いをして転向したエレカーが砦を預かる城主として王の一行を迎えた。 ヘンリーは巡幸の道々、土地の有力者から先の反乱の謝罪を受けてきた。ポンテフラクト城にも謝罪の人々が訪れた。フランスと神聖ローマ帝国、そしてイングランドの三角関係は相変わらず付いたり離れたりの不安定なものだったが、北部の恭順を受けて気分の良いヘンリーは、巡幸に随行してきたフランス大使にイングランドが一枚岩であることを誇り、フランスを牽制する。 しかし随行してきたブランドンにとって、この城は苦い思い出と結びついた場所だった。罪悪感から逃れられないブランドンは、自分が欺いたかつての城主ダーシー卿の亡霊と出会う。 一方、巡幸に加わっていたキャサリンは、北部で人気のあるメアリーがカトリック的な挨拶で人々を喜ばせているときに朝寝坊をするなど相変わらずだった。しかもカルペパーに心を奪われた彼女にとってヘンリーはもううとましいだけで、ポンテフラクト城でもカルペパーと密会を重ねる。 だがその城に、キャサリンのかつての恋人、フランシス・デーラムが突然訪れ、王妃付きとして雇ってくれと彼女に迫る。困惑したキャサリンだが、脅されてやむなく彼を自分の秘書として雇う。デーラムが来たことでキャサリンはカルペパーといったんは諍いを起こすが、もはや彼女はカルペパーなしではいられず、巡幸の次の訪問先ヨークでも密会を重ね、関係に溺れていくのだった。 デーラムはおもしろくない。ほかの家臣達の前でキャサリンに対して無礼で馴れ馴れしい態度をとり、侍従のフェルにたしなめられる。だが彼はキャサリンと肉体関係があったことまで匂わせ、全く態度を改めなかった。 ヨークでのヘンリー達の宿舎は宗教改革で解体された修道院跡だった。ここでスコットランド王でありヘンリーの甥でもあるジェームズを迎え、和平条約を結ぶことになっていた。しかし準備万端整えて待っていたヘンリーの元に届いたのは、ジェームズがとんぼ返りをして帰国してしまったことと、それどころか、スコットランド軍がイングランドの村や人々を襲っているという知らせだった。怒り心頭のヘンリーは、トマス・シーモアに報復を命じる。 そこへまた使者が到着し、ウィンザー城にいるエドワード王子が病気だという知らせをもたらす。ヘンリーは急遽、ロンドンにとって返すが、幸いエドワードの病気は回復し、大事にはいたらなかった。 喜んだヘンリーは、王子の回復と、キャサリンのような完璧な妻を得たこととを合わせて神に感謝するために、ミサを執り行った。だが、礼拝堂にガーディナー司教の読み上げるヘンリーの感謝の言葉が響く中、何者かによって書かれた告発状がそっと王のそばに置かれる。
キャスト
トマス・カルペパー: トランス・クームズ
キャサリン・ハワード: タムジン・マーチャント
キャサリン・パー: ジョエリー・リチャードソン
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