
匿名で届けられた告発状は、キャサリンが結婚前に送っていた無軌道な生活を赤裸々に暴露するものだった。おそらくデッチ上げの中傷だろうと考えつつも、念のためと調査を命じるヘンリー。「元愛人」のデーラムを逮捕させ、キャサリンには調査終了までの蟄居を命じる。浮気がバレたのかと怯えて、何も手につかなくなるキャサリンとロッチフォード。一方、命令を受けてデーラムやジョーンの尋問を開始したシーモア兄弟とリッチは、告発が事実だったことを悟って愕然となる。
拷問を受けたデーラムは、独身時代のキャサリンと肉体関係があったことを自白。しかし結婚後の密通はあくまで否定する。キャサリンは処女でないことを隠して結婚した罪で王妃の称号を剥奪され、修道院預かりの身に。ヘンリーは怒りつつも、結婚の無効と追放のみで彼女を許そうと考える。しかし度重なる拷問に耐えかねたデーラムが、ついにキャサリンとカルペパーの関係を自供。身近において可愛がっていた侍従が自分を裏切っていたと知り、ヘンリーはショックと怒りを抑えられなくなる。また真実が明らかになるに従って、ひそかに次の王座を狙うメアリーとチャプイスや、かつてキャサリンを王妃に推挙したエドワードなど、様々な人々の野望や保身の思惑が複雑に絡み合う。
恋の戯れは認めたものの、肉体関係は否定するキャサリンとカルペパー。しかし2人を取り持った容疑で投獄されたロッチフォードがすべて白状してしまい、キャサリン直筆の熱烈な恋文も発見されたため、不義密通の事実は疑いないものとなる。ヘンリーはデーラムとカルペパーの処刑を命じ、恐怖から正気を失い本来死刑を免ぜられるはずのロッチフォードにも、法を改正してまで処刑せよと厳命する。
カルペパーは斬首され、デーラムは最も残酷な処刑方法で苦痛にのたうち回りながら死んでいく。キャサリンも姦通罪で死罪と決まった。またしても結婚に失敗した痛みを忘れようと、女たちとの宴にのめり込むヘンリー。そして処刑当日、まず公開の処刑場でロッチフォードが斬首される。キャサリンは恐怖におののきながらも懸命に自らを律し、カルペパーの妻として死にたいと言い放つ。処刑人の斧一閃、こうしてヘンリー8世の5人目の妻も処刑台の露と消えたのだった…。
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