
週末に家族を連れて釣りに来た鬼塚。
そこでもなお、携帯でトラを見ていると子供たちに気付かれてしまう。
「お父さんもゲームやってる」
家で猫育成ゲームをしている子供たちは、携帯をいじっている鬼塚がゲームをしていると勘違いする。
見せて見せてとせがまれ、ちょっと自慢げな気分になる鬼塚。
1匹だけだとストレスメータが上がってしまうので、2匹いるとうまく行くよ、と子供に教えられた。
鬼塚はトラを抱え動物病院を訪れた。
隣に座る小太りの主婦っぽい女性が、犬を抱えて座っている。
にっこり笑って、トラにこんにちはと挨拶し、自分の犬とのコミュニケーションを取らせようとする。
その後に鬼塚にぶしつけに笑いかけてくる。
動物を触媒にして人との距離を縮めようとするペットの飼い主に、嫌気がさす。
ペット依存をしている人間が嫌いだった。
「それは…私自身じゃないか…」ふと我に返える鬼塚。
(C)2008「ネコナデ」製作委員会
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