
カフェで仕事をしている常連客の誠司のもとに、注文されたコーヒーを持っていく店員の陽都。誠司はそれをそっけなく受け取りつつ、陽都が去っていく姿を凝視していて……。その視線に、誠司が秘めている“闇”を感じ取る和穏。妄想を膨らませつつ、たまには思いっきり好みな噺がやりたいと万識に語る和穏は、落語の演題『肝潰し』のことを思い出し——。
・『肝潰し』とは
「肝をつぶす」という慣用句をもとにした人情噺。
ある男が夢に出てきた女性に恋煩いをして寝込んでしまう。医者も匙を投げる中、男と兄弟同然に育った友人は、“女の生きた肝を煎じて飲ませたら治る”という話を耳にする。友人はなんとか男を治してやりたいと思うものの、そのためにはとある条件の揃った女性を殺し、生きた肝を取り出さなければならず……。
キャスト
(C)ぼくらく
エピソード