
マーガレット王女はブランドンのエスコートでポルトガルに旅立っていった。ローマからはモアが戻り、法王に献上したルターを批判する冊子の返礼として、ヘンリーに「信仰の擁護者」の称号が下されることを告げる。またヘンリーのもとにはアン・ブーリンからの手紙と共に、彼が贈ったブローチが返されてきた。アンは宮廷を去って、父親の領地に戻ってしまっていた。心の晴れないヘンリーは憂さ晴らしにフランス王の妹だというマルグリットと関係を持ったりもするが、アンを忘れられず、彼女に宮廷に戻って欲しいと手紙を出し、新しい首飾りを贈る。 ミラノで戦っていたカール皇帝から使者が来て、フランス軍に大勝を収めたことが知らされる。その後の対仏本土決戦のための準備もウルジーの手で着々と進んでいた。一方、ウルジーによってロンドン塔に送り込まれたペイスは釈放されることになったが、そのときはすでに彼は精神を病んでいた。ペイスの後任としてウルジーはクロムウェルを推挙する。 ロンドンでもルターの教えは徐々に広まり、その集まりも開かれるようになっていた。そしてそのような場にクロムウェルの姿も見られた。 ヘンリーは槍試合で目にケガをさせるところだったナイバートと、槍代わりに大木を抱えて見せたコンプトンとをナイトに叙した。 マーガレットの護衛でポルトガルに向かっていたブランドンは、ヘンリーの命令に背いて船旅の途中でマーガレットと結ばれる。リスボンに着いたマーガレットは夫になる王のあまりの老醜に気を失うが、ともかくも結婚式は挙行された。だが床入りは衆人環視の中というひどいものであった。 ヘンリーの懇願でアンは宮廷に戻っていた。アンに焦らされた王が彼女に心を奪われていることは、王妃キャサリンの目にも明らかだった。そんなある日、狩りに出ていたヘンリーは自分の無鉄砲な行動から病気にかかり、死にかけてしまう。跡継ぎもないまま死んでいたかも知れないと思ったヘンリーは、離婚を決意し、そのためのの手を打つよう、ウルジーに命じる。 そしてその頃、王との生活に絶望したマーガレットは、王を殺してしまった。
キャスト
ヘンリー8世:
ジョナサン・リース=マイヤーズ
アン・ブーリン:
ナタリー・ドーマー
キャサリン・オブ・アラゴン:
マリア・ドイル・ケネディ
チャールズ・ブランドン:
ヘンリー・カヴィル
トマス・ウルジー:
サム・ニール
トマス・モア:
ジェレミー・ノーサム
トマス・ブーリン:
ニック・ダニング
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エピソード