第8話 世紀の裁判

第8話 世紀の裁判

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教皇特使のカンペッジオ枢機卿がロンドンに到着した。法王クレメンスの代理として、ヘンリーの婚姻無効の是非を争う裁判を、ウルジーと共に行うためである。迎えたウルジーは、ヘンリーの意向に添わない裁決を出した場合は、イングランドがローマから離反するだろうとカンペッジオに脅しをかける。 ヘンリー王と会見したカンペッジオは、王妃キャサリンが修道院に引きこもれば、キャサリン自身の体面も守れ、八方上手く収まると提案し、ヘンリーを喜ばす。しかしキャサリンとしては、「本当のことを」言うしかなかった。すなわち自分は王の「本当の」妻で、別れるつもりはないと。 王の離婚問題で揺れる宮廷ではあったが、疫病の収まった今、タリスは死んだジョアンの姉妹ジェーンを訪ね、結婚を申し込む。またアンもクロムウェルから宗教改革者の本を受け取る。彼女もルターのシンパなのだ。 カンペッジオはブーリンやノーフォークから、王の離婚は国民の指示を受けているという訴えを受けていたが、モアからはそれは嘘で、国民は王妃を愛していると告げられる。告解で王妃の訴えも聞いていた彼は、いよいよ悩みが深くなって、部屋に引きこもってしまった。 事が遅々として進まないことにいらだったアンは、ヘンリーの耳に元凶はウルジーだと吹き込む。彼に絶対的信頼を寄せていたヘンリーもしだいに不信を募らせていった。そしてカンペッジオとウルジーの本心がどこにあるか知るため、クロムウェルとブランドンをローマとパリに派遣し探らせる。その結果はウルジーへの疑いを深める情報を得ただけだった。 それでも裁判の準備は進み、キャサリンのもとに王妃の弁護人に任命された大司教と司教がやってくる。しかし彼らはキャサリンが嘘をついている、正当な王妃ではないと決めつけていたため、キャサリンは彼らを解任し、モアの推薦するフィッシャー司教という誠実な弁護人を得る。 自分の情況が危なくなったことを感じているウルジーは焦り、裁判の直前、もう一度、はっきりとカンペッジオに脅しをかけ、彼もやむなくそれを了承した。そして裁判当日。ヘンリーの発言に引き続き立ち上がったキャサリンは、王の前にひざまずき、自分は王の本当の妻であり、貞節を尽くしてきたこと、初夜のとき処女であったことを心を込めて訴え、その後そのまま退廷してしまった。
キャスト
アン・ブーリン: ナタリー・ドーマー
キャサリン・オブ・アラゴン: マリア・ドイル・ケネディ
チャールズ・ブランドン: ヘンリー・カヴィル
トマス・ウルジー: サム・ニール
トマス・モア: ジェレミー・ノーサム
トマス・ブーリン: ニック・ダニング
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